きびがら細工は、可憐な素朴さとほのぼのとしたほほ笑みを表現し、
併せて皆様のお倖せを念じつつ製作しております。
鹿沼箒と同じ材料を使い、
古来から伝わる箒編みの技を駆使し創り上げたものです。
天保時代からの名産・鹿沼箒ともどもご愛好のほど、お願い申し上げます。
[ きびがら細工十二支 ] は鹿沼箒職人である当工房二代目房主 青木行雄 が昭和三十七年に創案
鹿沼箒は天保十二年頃から作り始められました。
明治十年には内務卿(大臣)から褒美を受け、
「製美ニシテ弱ナラズ且価ノ貴ナラザルヲ以テ家常ノ実用ニ適ス」
と太鼓判を押され、早くからその名が知られております。
丹精込めて栽培された箒草は
一本ずつ丁寧に収穫され
天日に干されてゆっくりと
「ほうき色」になります
箒が丈夫で使い易いのは当たり前。
職人達は如何にして美しく仕上げるか、腕を競い合い技を磨き
「鹿沼箒は日本一」
といわしめるまでにその価値を高めてきました。
鹿沼箒は蛤型でがっちり編んであるので丈夫で、
見た目にも美しいのが特長です。
一目一目に技を尽くし
編んでいきます
柄竹は軽くて丈夫な高知の黒竹
天然の美しい艶をそのままに使用
しています
古来より箒は
「妊婦の腹をなで安産祈願」
「災いを掃き出す」
「魂を掃き集める」
などと言い伝えられてきました。
皆様のご多幸とご健康をお祈りし、
一本一本心を込めて作り上げております。